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最近の受賞者

第50回(平成29年度)MBC賞 受賞者

今年度は8月29日に選考委員会を開催し、2団体2個人へお贈りすることを決定しました。表彰式は10月10日(火)城山観光ホテルで行います。

団体 「一般社団法人 鹿児島天文館総合研究所」
街がもっと楽しくなる、もっと元気になる仕組みづくりを積極的に実践

一般社団法人 鹿児島天文館総合研究所
 鹿児島天文館総合研究「Ten-Lab」(てんらぼ) は、街がもっと楽しくなる、人がもっと元気になる仕組みづくりを行なっている。鹿児島市内のカフェで開催する朝の読書会「TenDoku」(てんどく)と、ビジネスについてお互いに教え、学び合う天文館ビジネストークセッション 「TenBiz」 を主な取組みとしてスタート、現在は、その他の勉強会なども通じて、様々な能力を持った社会人、学生が集まる場を作り、地域課題の解決などをサポートしている。
 平成27年には、「鹿児島未来170人会議」を開催、行政・企業・NPOなどの垣根を越えた対話を行い、アイデアとアクションが湧き起こってくる場を立ち上げた。また、平成28年にスタートした、鹿児島への移住希望者と地域をつなぐ「移住ドラフト会議」にも、発案者として参画、人と地域の新たな出会いを生み出している。
 これらの取り組みは、既存団体に参加していない若者を巻き込みながら、鹿児島に新しい形のコミュニティを広げつつあり、鹿児島の未来を変える力を生み出し始めている。
(平成23年設立 理事長 永山 由高 鹿児島市)

団体 「NPO法人 霧島食育研究会」
家庭や地域の食文化の継承と食を大切にする文化の普及活動

NPO法人 霧島食育研究会
 霧島の大自然の中での食農体験や、郷土食の伝承、食育セミナーや講演などの活動を行なっている。地元の作物やそこに暮らす人の知恵に注目し、「都会を追い求めず、この地の豊かさを実感できる」活動を目指している。また、「地域から学ぶ食育活動」を通して、地域資源の魅力の再発見、食と農を軸にした地域おこし、地域住民の誇りの回復につながることまでを目指している。
 メインの活動である「霧島・食の文化祭」は、毎年地域内外から800人程が来場しており、これまでに13回の開催で、1500品以上の霧島の家庭料理、郷土料理の記録を行っている。更に、平成17年から開催する「霧島たべもの伝承塾」や、米や大豆の植え方から食べ方までを学ぶ「霧島畑んがっこ」、平成25年から主催する「かごしま郷土料理マイスター講座」など、これまでに実施した講座、体験教室、講演会は1400回以上、参加者も12万人近くに上っており、郷土料理の知識や調理技術の継承、食の大切さについての情報発信など、鹿児島県の食文化の向上に大きく貢献している。
(平成16年設立 理事長 千葉 しのぶ 霧島市)

個人 「田中 達也」(ミニチュア写真家・見立て作家)
ミニチュアアートの独自の芸術を鹿児島から世界に発信

田中 達也
 食品や身の回りの日用品と小さな人形を組み合わせて、日常の風景などをミニチュア作品として制作している。作品はインスタグラムなどSNSの中で発表、平成23年4月に第1作目を公開して以来、毎日1作品ずつ制作している。作品数は、現在2300を越えているが、日常にあるものを別なものに見立てるアイデアや、作品のユニークさが、国内だけでなく海外でも話題を集めており、インスタグラムは世界各国で87万人以上がフォロー、世界中の人々がミニチュアアートの世界を楽しんでいる。
 また、作品展示会も、東京や大阪など全国各地で実施している他、2017年6月には、台湾の台北市でも開催、多くの人々が会場に詰め掛けている。
 田中氏は、今、鹿児島で最も情報発信力があるひとりであり、SNSを使って、鹿児島に住みながら世界中で活動するスタイルが、地域に住む人々、特に若者に与えたインパクトは大きい。その取組みは、地域活性化の手法を考えていく上で大いに参考になると共に、今後、更に鹿児島から世界に広がっていくことが期待される。

個人 「原口 泉」(志學館大学人間関係学部教授 鹿児島県立図書館長)
薩摩の歴史研究の第一人者として地域に貢献及びその魅力を世界に発信

原口 泉
 日本近世・近代史、特に薩摩藩の歴史研究を専門分野としている歴史学者。薩摩の歴史に関する著書も多数で、一般にも幅広く情報発信している。また、長年の調査・研究に基づく深い知識と分かりやすい解説には定評があり、コメンテーターとして数多くのメディアにも出演している他、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」、「琉球の風」、「篤姫」、そして来年の大河ドラマ「 西郷どん」の時代考証も担当している。
更に、講演活動も県内外はもとより、海外でも行っており、薩摩を始めとする日本の歴史を広く知らしめることに力を注いでいる。
 原口氏の歴史研究の成果と、それを分かりやすく広く情報発信している活動は、歴史を今に生かし、故郷の将来を作っていくために欠かせないものになっている。
 来年、明治維新150周年を迎え、鹿児島をPR、活性化させていく大きな機会が到来している中、原口氏の活動はますます重要性を増しており、今後の更なる活躍への期待も高まっている。